日々の議事録作成に嫌気がさしていませんか?
議事録を作るのはほとんどの場合新入社員や若手社員の方が多いと思いますが、議事録作成を簡単にする方法やアプリを探しているという方も少なくないでしょう。
ここでは、議事録作成アプリを探している方に向けて、iOS、Android、Windows、Macで利用できる議事録作成アプリをご紹介していきます。
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議事録アプリとは
議事録アプリとは、効率的な議事録作成をサポートしてくれるアプリのことです。
主なメリットは以下のようなものが挙げられます。
・音声の保存
・文字起こしの効率化
・共有・確認のマネジメント
それぞれ詳しく見ていきましょう。
音声の保存
議事録アプリを利用するメリットの一つに、音声データを保存できるという点があります。通常、議事録を取るときには、人が入力したデータをWordなどにまとめて議事録にします。しかしアプリを使うと、音声データをそのまま議事録として利用することもできるため、議事録の作成を効率化できます。
文字起こしの効率化
議事録アプリの種類によってはAI機能も搭載しており、音声データから簡単に文字起こしをすることができます。これによって、文字起こしの効率化を図ることができ、削減された時間で別の業務を行うことができます。
共有・確認のマネジメント
議事録アプリは議事録の作成を簡単にしてくれるだけではなく、議事録情報の共有や、確認などのマネジメント、運用にも効果的です。
議事録を作成する場合はメールなどで共有するのが一般的ですが、アプリではリアルタイムで情報共有ができたりクラウド上にデータをアップすることもできるため、誰でもいつでもどこでも情報を取ることができ、複数人で同時に利用することも可能です。
また、議事録を活用するという点においては、議事録の中に記載されているタスクなども管理できるため、議事録に記載された実行すべき事項の抜け漏れを無くすこともできます。
議事録作成の目的
議事録アプリを活用していく前に、そもそも議事録はなぜ必要なのか、その目的から改めて考えてみましょう。
議事録の目的は大きく2つあり、「会議内容の確認」と「情報の保管」です。細かく見ていきましょう。
会議内容の確認
議事録を取る目的の一つに会議内容の確認というものがあります。議事録をもし取らなければ、どのような内容を打合せしたのか、結論はどうだったのか、次に誰が何をするのかなどが不明瞭となります。それぞれ参加した方の受け取り方によって、「あれはあの人がやると思っていた」「こうだと思った」といったように、責任の所在が曖昧になるリスクがあります。
議事録を取ることで内容を振り返り、誰が何をするのか、次の会議までに何をしなければならないのか、各部署でスタッフに連絡すべきことは何なのかを整理し、確認することができます。
情報の保管
もう一つは、情報の保管という役割です。議事録を取ることで、その時話した内容や決定した事項を保管しておくことができます。
「あのとき、あれを決めたよね?」と前の記憶を辿るよりも、記録を辿った方が正確です。記録を残しておくことで、「言った言わない」が無くなることや、その時利用したデータや決定した根拠などを振り返ることもできるため、情報を保管しておくことは非常に重要です。
議事録アプリ:Android
ここからは、議事録アプリについてご紹介していきます。それぞれのデバイス・OSごとにおすすめのアプリについて解説していきます。まずは、Androidを利用されている方向けのおすすめ議事録アプリです。
Edivoice
Android端末でおすすめのアプリとして代表的なものは、Edivoiceです。
こちらは、ヒロッピーソフトという会社が提供しているアプリで、アプリ内課金は500円からありますが、無料で音声入力をすることができます。
<アプリの特徴>
Edivoiceの特徴としては、以下の点が挙げられます。
・句読点や改行を挿入することもできる
・マッシュルームにも対応
・他アプリへの送信も可能
・Google音声入力を使用
音声入力にはさまざまなアプリがあり便利になった一方で、句読点や改行などの部分には課題がありました。一方このEdivoiceでは、句読点や改行なども簡単に挿入できるという利点があります。また、Google音声入力の使用やマッシュルームにも対応しているため、多くの方にとって使いやすく精度の高いアプリと言えるでしょう。
<こんな人におすすめ>
Edivoiceを使用するのにおすすめの方は、句読点や改行などの挿入の手間が面倒だった方や、課題を感じていた方です。また、マッシュルームをよく利用しているユーザーやテキストデータを他のアプリに送信したい・他のアプリで利用したいという方にも向いているアプリと言えます。
Speechnotes
Speechnotesは、2015年から多くのAndroidユーザーに利用されてきたアプリです。
<アプリの特徴>
Speechnotesの特徴は、Chromeブラウザ内でオンライン利用ができ、オンライン上での登録がなくすぐに利用できるところです。マイクボタンを押して話すだけで音声入力ができ、メール添付で共有することもできます。さまざまな言語に対応していることも特徴の一つで、多言語で使用したい方にはうってつけのアプリと言えるでしょう。
<こんな人におすすめ>
多言語の音声データをテキスト化したい方には非常におすすめのアプリです。また、音声精度の高いアプリを求めている方にもおすすめな、レビュー評価の高いアプリです。
議事録アプリ:iOS
次に、iOSで使える議事録アプリをご紹介していきます。iOSでも沢山の音声入力アプリや議事録アプリがありますが、ここでは「Speechy」「Texter」という2つのアプリをご紹介していきます。
Speechy Lite
Speechy Liteは、JIHUA ZHENGによって提供されているアプリで、無料で利用できるアプリとなります。
<アプリの特徴>
Speechyは直感的に操作ができるアプリで、無料で利用可能です。本格的に利用する場合にはプロ版も提供されています。無料版では、10回まで無料で利用できますが、それ以上利用される場合にはプロ版を利用する必要があります。精度の高いアプリで、入力したデータをコピーして他のアプリに貼り付けることも可能です。
<こんな人におすすめ>
少しだけボイスメモをしたいとか、議事録を作りたいという方にはおすすめです。無料版での使用だけでもおすすめですが、本格的に仕事で議事録メモを取る機会が多い方や、文章入力する機会が多い方にはプロ版もおすすめです。
Texter
TexterはiOSアプリの中でも、音声入力の精度が高い議事録アプリです。
<アプリの特徴>
Texterの特徴としては、音声入力だけではなく、画像のテキスト化も実現してくれるという点があります。配布された資料も画像として議事録に取り込むことが可能。議事録をいちいちスキャンして添付する必要がないため、議事録作成の手間が格段に減ります。また、無制限録音と音声認識ができるため、長時間の会議の議事録にも適しています。
<こんな人におすすめ>
Texterの利用がおすすめの方は、長時間議事録を取りたいという方や、会議の中で資料が多く提出される企業など議事録を取るのが大変な方におすすめです。また、外国人が入る打合せが多い場合にも、翻訳機能がつきリアルタイムで議事録作成ができるTexterはおすすめです。
Windows/Macでの音声機能
次に、WindowsやMacなどPCを利用して議事録を作成する方に向けて、PC用の音声機能が付いたアプリをご紹介していきます。
Windows
WindowsのPCを利用されている方は、Windowsに搭載されている標準機能の音声認識を利用されるのがおすすめです。
<アプリの特徴>
Windowsには音声認識できる機能が搭載されており、Wordやメモ帳などを利用してデータ入力する際に、音声入力によるデータ入力が可能となります。これはMicrosoftで用意している機能で、標準装備されているため、使わない手はないでしょう。
<こんな人におすすめ>
Windowsに標準装備されている音声認識を利用するのにおすすめの人は、PCで別のアプリをインストールするのが難しい環境の方や、できるだけコストを抑えたいと思っている方です。そのような方は、無料で利用できるWindowsの音声認識機能を利用することをおすすめします。
Mac
Macにも音声認識機能があり、Windows同様に無料で利用できるためおすすめです。
<アプリの特徴>
Macの音声認識機能は無料で利用できるのですが、まずはインストールする必要があります。Macで音声認識機能を利用する場合は、会議前に事前に準備しておきましょう。Macの音声認識機能はテキスト入力ができるだけでなく、画面の操作も簡単にできるようになっており、ディスプレイに割り当てられた番号を伝えることで画面上のデータをドラッグすることも可能です。
<こんな人におすすめ>
Macの音声認識機能に適しているのは、無料で手軽に音声入力を実現したい方です。また、テキスト入力だけではなくMacの操作も音声で行いたいという方にもおすすめです。
PCでのおすすめアプリ・ツール
最後に、PCを利用して議事録作成をしたい方に向けて、標準装備されている機能以外で、おすすめのツールをご紹介していきます。
flouu
PC版アプリで最もおすすめなのは、flouu(フロー)です。PC版アプリflouuはテレワーク時代のリアルタイム情報共有ツールとして、これからの時代に必須ツールとしておすすめです。
<アプリの特徴>
議事録を取る際に体裁を整えることはもちろんですが、議事録を取った後にどう活用するかという部分も重要です。作成した議事録をリアルタイムで共有したり、情報を探すのに検索したりする機能が充実しているflouuは、社内文書の管理や情報共有をするのに最適なアプリです。
<こんな人におすすめ>
会議で議事録を多く取る企業はもちろんのこと、営業計画や実績報告、メディアの記事企画から執筆、レビューの管理やマニュアル管理など、さまざまなドキュメント管理をする方におすすめです。また、コールセンターなどでトークスクリプトの雛形を活用する場合など、幅広い利用ができるため多くの企業におすすめです。
COTOHA Meeting Assist
議事録支援のアプリとしてNTTコミュニケーションズが提供しているアプリがCOTOHA Meeting Assistです。
<アプリの特徴>
COTOHA Meeting Assistの特徴はAIを導入した音声認識で、会議で発言されている内容をリアルタイムでテキスト化できること、チャットでも会議に参加できたり、発言内容を整理してくれたりするなどの機能があります。
<こんな人におすすめ>
COTOHA Meeting Assistを利用するのにおすすめの人は、会議をする際にリモートでの参加が多い企業です。また、翻訳機能もあるので、外国人の社員が多い企業にとってもおすすめです。ただし、有料となり、月額50,000円掛かるため、費用対効果を感じられるような大規模な企業が対象となるでしょう。
Gooogleドキュメント
最後にご紹介するのは、ご存知の方も多いGoogleドキュメントです。
<アプリの特徴>
Googleドキュメントは、Googleが提供している無料アプリで、Wordのような機能を持つオンラインのアプリです。Googleドキュメントでも音声認識の機能があり、音声によるデータ入力が可能となります。
<こんな人におすすめ>
Googleドキュメントは無料で提供されているため、無料で音声データ入力をしたい方や、Googleドキュメントを日頃から利用している方におすすめです。Wordと似てはいますが操作性が若干異なるため、議事録で利用する際には普段の文書作成からGoogleドキュメントを利用してみると良いでしょう。
議事録の例文や書き方のコツについてはこちらの記事もあわせてご参考ください。
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まとめ
ここまで、議事録作成アプリを使った議事録作成の効率化についてご紹介してきました。
議事録作成を効率化してくれるアプリはたくさんあり、利用するデバイス、OSごとにおすすめのアプリも異なります。初めて使うという方は、今回ご紹介したアプリを参考に選択されてみてはいかがでしょうか。
議事録作成アプリは音声データによる入力が重要なだけでなく、実際に議事録をどのように共有するか・活用するかがポイントとなります。そのため、議事録作成後の工程についても考えた上で最適なアプリを選ぶと良いでしょう。